ブログ|早稲田墓陵

魂の故郷(いのちのふるさと)から一言

住職、副住職をはじめ龍善寺のスタッフが、日々の歩みの中で気づいたこと、
感じたことを綴ってまいります。一月1回の更新予定です。
これもご縁と、ちょっと息抜きにでも、お立ち寄りいただければ有難いことと思います。

勝手な思い込み

今年もあとわずかとなり、朝晩には冬の訪れを感じる季節になりました。

 

 

日ごろより早稲田墓陵(龍善寺墓地、早稲田納骨堂、早稲田永代供養墓)にご参拝いただき、誠にありがとうございます。

 

 

さて、今年は過去最大級とされる大きな台風が、二度も日本に上陸しました。私たち龍善寺も普段とは全く違った境内の様子となっておりました。皆様方からは、たくさんのご心配をいただきありがとうございました。

 

 

しかし今回の台風15、19号による被害は甚大なものとなりました。15号では私の出身でもある千葉県が大きな被害を受けました。各地で停電や断水が起こり、復興も思うように進まず、たくさんの方が普段通りの生活を送ることが出来ず、今でも元通りにはなっておりません。
また、19号でも大雨の影響で、各地の川が氾濫したことなどにより、多くの死者を出す大災害となりました。都心でも電車が全て止まり、食料品の買い占めなどが起こる稀にみる非常事態となりました。

 

 

このように大きな自然災害が起こった時に、私は大変悲しい気持ちになると同時に、自分が命を落としていても不思議ではなかったと考えると、とても恐ろしい気持ちになります。私自身、今回のように大きな台風が上陸するというニュースを見ても、自分は大丈夫だろうと、どこか心の中で自分には関係ないことにしてしまいます。

 

 

蓮如上人の書かれた白骨の御文の中に「されば朝には紅顔ありて、夕べには白骨となれる身なり。すでに無常の風きたりぬれば、すなわちふたつのまなこたちまちにとじ」という一文があります。
私たちは朝元気でも、夕方に亡くなってしまう身を生きており、ご縁によっては、いつどこで亡くなってもおかしくない命を生きているということです。
ですが私は、死という都合の悪いことは私の身には起こらないと勝手に思い込み、日々を過ごしてしまっています。

 

 

今回の災害を通して、改めて命の無常さであったり、自分自身が今、いただいた命を一日一日どう生きているのかを問い直していかなければならないと思いました。

 

 

南無阿弥陀仏

 

副住職 大坂尚輝

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